なぜ今KING OF PRISMにハマったのか

絶賛公開中のキンプラ、早いものでもう2週目。

 

私は昨年、前作「KING OF PRISM」を一度、公開終了間際の応援上映に駆け込んだだけだった。

完成されたペンライトの順番、コール、広告さえいじり制作陣への感謝から始まったその劇場の空気感、そして作品の勢いと楽しさにただただ圧倒され、終わったあとは「なんかよくわからないけど楽しかったし、ストレス解消になった」というデトックス感を味わいながら帰宅した。

別にそのあと見返すこともなく、曲も買わず、一過性のエンターテイメント止まりだったキンプリ。

今回もなんとなく、去年みたいな楽しい気分になれるだろうという軽い気持ちだった。

ところが、すでに2週目時点で複数回見に行っている。

一体なぜこんなに映画館に通いつめているのか、なぜ気づけばCDや円盤が家にあり、毎日レインボーライブを必死になって見ているのか。

自分でも、全くわからない。

 

前作時点では、応援上映やみんなが面白いと言っているから、くらいの軽い気持ちで見に行った。

エリートの友人にいくつかネタバレもありつつ、「プリティーリズム レインボーライブ」のキャラ(主にオバレ周り)の解説を受け、生半な知識とただ面白そうだから応援上映を体験してみたいというやや下世話な興味で臨んだだけ。

にもかかわらず、キンプラは自発的に毎日見たいと思っている。

 

ふとその理由を考えてみたものの、わからない

別にこの子が推し、というわけでもなく、未だに、「この子は好みだな」くらいの気持ちだから、あえて言うならDD状態だ。

何度見ても、どこでそんなにこの作品に落ちたのかわからない。

でも、わからないけど、初回は泣かなかったのに、プリリズを走ってから見ると泣いてしまった。

 

初回見たときには、ただただすごいものを見たという感覚と、前作よりも濃い人間ドラマ(キンプリをさほど真剣に見ていなかったからそう感じるだけかもしれない)、そして一つの区切りを感じさせる終わりに、製作陣の本気をひたすら感じた爽快感があった。

もう一度体験したかったのもあり、初回は通常だったから、せっかくだしと応援に行ってみた。

それから、もうずっと毎日、「キンプラが見たい」となんとか時間を捻出して通う日々だ。

持っていなかったシネマイレージのカードも作ったし、仕事用のカバンには行けるかもしれないからと、3年前のテニミュ以来使われていなかったキンブレが一緒に出勤している状態。

 

なぜ今、それほどまでにはまっているのか。

それは多分、『劇場作品だったから』なのではないか。

おそらく、キンプリで作った、キャラは大まかに掴んでいる、程度の下地があるのも一因だろう。

でも、それだけではない。

キンプラが例えばアニメシリーズだったなら、ここまで私はハマることはなかったと思う。

放映されるアニメよりもストーリーを描ける時間の制約がある中、詰め込まれたものはキャラクターたちの魅力を描くに余りある内容だ。

前作だけではあまり見えなかった候補生たちの背景、シュワルツローズのスタァたちのプリズムショー。

聖、仁、冷ら大人たちの事情。

そして、オバレ三人の一つの区切りと終着点。

レインボーライブを見ている人には嬉しい女の子たちの出演もあったし、EDでは作中に出たモブキャラも含めたキャラクターたちのその後の様子まで入っている。

 

それらは、わずか1時間程度に詰め込まれた内容だ。

その濃度が、私たちを引き込んでいるような気がする。

濃度の高い1時間を、劇場という空間で、大きな画面いっぱいの光と体に響いてくる音響を浴びて過ごすという奇特な体験。

前作はただただ勢いだけを感じた映画から、今作はスタッフの熱量はもちろんの事、作品そのものの熱量が純粋に直撃した。

よくよく冷静になると、去年なら「なんなんだよそれ」と笑いながらツッコミを入れていた描写もある。

家に帰れば、それにきづくこともある。

でも、あの空間で体験する1時間の間に、冷静になる暇なんてないのだ。

何度見ても違う感覚がそこにはある。

プリリズRLを見る前、見た後、キンプリを見返した後、そして、キンプラを一度体験した後に見るキンプラ、それらは全部違っているキンプラだった。

もう私は、プリリズを見る前のキンプラを見られない。

だからこそ、初回には泣けなかったシーンで涙が出る。

変質していく体験、それが、今年ハマった人たちにとってのキンプラなのだと思う。

 

私は明日もキンプラを見るためだけに必死に仕事をこなす。

なぜならその1時間は、限られた1時間だとわかっているから。

今劇場で見る体験を逃したら、上映が終わった瞬間、この熱を感じることはきっと二度とない。

だから、今のうちに劇場まで走っている。

どうかまだ見ていない人は、今すぐ見に行ってみてほしい。

何気ない気持ちでいいから、見に行ってみてほしい。

そしてプリリズRLを見て、もう一度見てみてほしい。

そこには多分、以前と異なる景色があると思うから。